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シネマ

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20世紀少年見るとなると席がバラバラになるらしいので今日はスカイクロラだけ見て帰る

昔の漫画

昔の漫画
くそっこの笑顔むかつくwww

落書きー

落書きー
今日20世紀少年とスカイクロラみにいくんだ……やったね!

今の俺に残されたものは

 彼に刃を向けられたあの日から一週間。彼は未だ、病院の無機質なベッドで目を閉じたままだ。裏切られて、殺されそうになって。なのにどうして、僕は彼の病室に毎日足を運んでいるのだろう。目を覚ましたら、前のように優しく笑いかけてくれるのではないか――きっと、そんな期待の念がどこかにあるのだと思う。
(そんなもの、叶うはずないのに)
 思わず自嘲の笑みを浮かべる。あの時、彼は僕のことを憎いと言った。口調も、歪ませた表情も、全て彼の“本当”だった。あの言葉には一寸の嘘さえない。対して、僕に見せていた優しい顔や優しい声は全て“嘘”だった。それでも、僕は信じたくてここにいる。押し付けているだけだ、僕の勝手な願望を。

 何の前触れもなく、彼がふと目を開けた。一週間ぶりに目を覚ましたであろう彼は、虚ろな目でただ天井を見ていた。といっても、天井に焦点は合っていないのだろう。ただ、呆としている。
 そのうち、その綺麗な水色の瞳は、安堵と驚きで声も出せず固まっていた僕を捕らえた。相変わらず、焦点は合っているのか判らない。次に来る言葉に期待と不安を抱きながら、僕はただ彼を見つめていた。
「いい気味……だろう?」
 嘲笑混じりに呟かれた頼りない声は、何より僕を不安にさせた。同時に、どうしようもなく涙が溢れた。
「なんで、なんでこんな事!」
 しゃくりを必死で飲み込みながら、泣き叫ぶように言った。
「憎いだろ……俺が。なら、殺せばいい。俺の居場所はもうどこにもない」
 文脈を完全に無視した発言。いかにも軽々しく口にしたように思ったが、最後の言葉には少々苦渋がまじわっていた。
「そんな……憎いわけないでしょう!? 居場所なら、僕が作る。課外活動部の皆だって――」
 そこで、言葉に困り声を飲み込む。課外活動部のみんなは、何と言っていただろう。数日前の記憶を辿る。



『俺は、あいつが許せない。理由さえ告げずに憎い憎いと、ただの凶刃じゃないか』
『俺も。ありえねーって、いきなり首に刃物とか』
『彼……どうしちゃったんだろ。あんな身勝手で動く彼、みたことない』
『正直、今でも信じられないな。誠に遺憾だ』
『わたしは、あなたを守るためのものです。よって、今の彼は敵でしかありません』



「な? 今俺は動けないし、ペルソナも出せない。今なら殺せる」
 弱々しく口角を吊り上げ、殺せと言わんばかりに嗤う彼を見て、哀しみではなく怒りが湧いてきた。
「……僕は恨んでなんかいない! 恨むはずない、命懸けで僕を庇った君を!」  その訴えに、彼は訝しげに眉をひそめた。
「庇った……?」
「覚えてないならそれでいい、でもあの時のシャドウに攻撃を受けてたら、僕は死んでた」
 僕を庇って、僕のすぐ前で倒れた彼――そのときの映像は、今でも頭にはっきりと残っている。だから少しの期待でも抱く事ができたのだ。
「それが本当だとしても、正直言って俺の体がどうなろうが知ったことじゃない。どうでもいい」
 その言葉にとうとう理性が途切れ、彼の胸倉を掴み上げて引き寄せた。流石の彼もこれには驚いたらしく、瞼を少し痙攣させた。
「君は……君は一番命の大切さを判ってるはずでしょう!? どうして軽々しく、殺せとか言えるの! どうでもいいって投げ出せるの!」
 一息で言い切り、彼の胸倉を掴み上げている手を離す。昴ぶった気持ちを抑えるため、肩を使って息をした。
「黙れよ」
「え?」
 俯いた僕の耳に容赦なく入ってきた。咄嗟に顔を上げ、言葉を発したであろう彼を凝視する。
「うるさいんだよ。何も知らない癖に、小学校でやる道徳のテンプレートみたいに偉そうにして。きれいごとなんてもう聞き飽きた。もうそんなの、うんざりなんだ」
 だから黙れ。
 その言葉を聞いて、先程以上にはっきりと分かった。やっぱり、彼はもう元の彼には戻らないのだと。そして何より、
――自分という存在を消してしまいたいのだと。

「……そう」
 俯き、立っているだけの力しか入れなかった。諦めを意味するかのように力の抜けた手がだらんとだれる。
「ごめん、なさい……」
 流れそうになる涙を隠したくて、走って病室を出た。彼はその光景をただ何も感じずに眺めているのだと思う。とにかく上へ、上へと階段を昇っていく。もう、何も考えたくない。
「いやだ……」
 失いたくない。失いたくない。失いたくない。


「そうやって苦しめばいいんだ」
 俺がいなくなっただけで、あれだけ取り乱す。裏切った俺を憎めばいい。汚れればいい。今の俺にとっては、あいつの苦しみが一番の愉しみなのだから。
「もっと愉しませろよ」
 愚かだということは判っている。これが俺の最期のゲームだ。ならば存分に愉しまないと、未練が残るだろう?

今の俺に残されたものは――負の感情だけ。

ただそこは空虚だった(途中)

 自分の横でてきぱきと手際良く手を動かしている相棒のその様を見て、花村は彼のことを本当に男かとも疑ってしまった。今回、弁当を作るわけでも夕飯を作るわけでもない彼が料理に勤しんでいる理由はひとつ。自称特別操作隊の女性陣からのリベンジに受けて立つためだ。お題は「カレー」、いつか口に含み盛大に噴出してしまったあれをもう一度食べることになるのだろうかと、だとしたら我が相棒に全てを賭けるしかないと花村は内心怯えていた。そのためには、彼へのいかなる協力も惜しんだりはしない。
「あ、花村それとって。ほら、小皿」
「ああ、これか?」
 机に置いてある皿の中で一番小さいであろうそれを渡す。さんきゅ、と小さな微笑みで返されたと思えば、その無地で真っ白の皿に少しばかりとろ、としたカレーが盛り付けられた。それはよだれが出そうな程おいしそうで、漂う匂いを嗅ぐだけでどこか満たされた気分になった。彼はそれを味見できる程度に冷ますため二回ほど息を吹きかけたと思えば、僅かながらずずずと音を立て、飲んだ。皿にはまだ少しカレーが残っている。味を想像し、ごくりと生唾を飲み込んだ。
「花村、味見する?」
「え……あ、俺物欲しそうな顔してた?」
「してた。あと、客観的な感想も欲しいから飲めよ」
 その言葉に、俺の心が元気よく跳ねた。
「まぁじで!? じゃあお言葉に甘えて、ありがとな相棒!」
 予想外の展開に素でこれでもかという程喜んでから、皿に口をつけた。口内に流れてくるそのカレーの出来はたいしたもので、たちまち俺のテンションは最高潮に達した。
「うわ、うっめー! すっげー辛いのにすっげーおいしい!」
「ありがと。……そういえば、審査は誰がするって? まだ聞いてないんだけど」
「え、あ、あぁ、審査!?」
 花村は思わず声を裏返してしまった。審査員は女性陣が決めているのだが、花村には教えてくれなかった。「リーダーには知られちゃ駄目」という理由で。……里中いわく、彼は人の好みを的確に捕らえ、それに合った料理を作ることができるので勝ち目がないらしい。身勝手といえば身勝手なのだが、花村はもし自分がその立場に居ればそうしたくもなるだろうと納得していた。それを簡略に説明してみせると、彼は苦笑した。
「ははっ、俺、どこまで超人だよ」
 そんなにすごいことできない。そういって肩をすくめ、花村に笑いかける。その笑顔につられて、花村も笑う。そしてふと、疑問を持つ。
「なあ、なんでお前ってそんなに料理とか、家事とか得意なわけ?」
 その問い掛けに、彼は何故か一瞬肩を震わせた。顔は下を向いていて表情を確認することはできないが、彼が会話に沈黙を生み出したことから判る。
(もしかして地雷?)
 花村が憂慮をし、顔を覗きこもうとするが、彼はそれによって弾かれるように顔を上げた。
「あ……えっと、俺の親が仕事忙しくて……ほとんど一人暮らしみたいなもんだったから、自然に」
 いつもの声にいつもの口調。だが、声のトーンが若干落ちていた。
「ご、ごめん」
 気まずい雰囲気。咄嗟に口から出た謝罪の言葉に、彼は何事もなかったかのように振る舞った。
「もう昔のことだし、今は花村達もいるから気にしてない。だから謝るなよ」
 そう言ってはにかむ顔をぼうと見ていると、やはり彼はよくできた人間なのだなと感心する。
(流石俺達のリーダーだ)

『気にしてないって? ……へぇ』
 リーダーとされた少年は、背筋にぞくりと悪寒が走った事に気付いた。


 そして審査会場……否、堂島家。
「おま、審査って菜々子ちゃん!?」
 花村の驚愕と同時に、審査員を知らされていなかったリーダーさえも驚きを隠せないようであった。それも仕方ない、彼の作ったカレーは花村でさえ「すっげー辛い」ものだ。辛さを旨味として感じることのできるカレーとあっても、菜々子が食べるのであれば話は別。
「お? 二人ともそんな顔してどしたの」
「まさか先輩、勝つ自信なくなっちゃった? かっわいいんだぁ」
「一撃で仕留めるから」
「や、つうか菜々子ちゃんの年齢的に無理っていうか、天城その文句怖い!」
 まさか菜々子だとは思いもよらず、大人向けの辛口カレーにしたことを深く後悔した。これでは花村や菜々子の期待に沿えずして終わるかもしれない、そう思うとそれこそ少し寒気がした。
「どうしよ、カレー自体はヤベーくらい旨いのにな」
「菜々子にはちょっと無理か……」
 そんな事を話していると、菜々子は花村達の目を盗んでカレーを口へ運んだ。気付いたときには既に遅かった。
「あ、ちょ、菜々子ちゃん……!」
「――おいしい! 辛いのに、すっごくおいしいよ!」
 ……お世辞ではない、無垢な笑顔だった。その感想は何より嬉しかったようで、彼は楽しそうに目を細め、菜々子の頭を撫でた。
(よかった)
 料理対決は無論リーダーが勝利したが、里中たちは妙に納得していた。ここまで人を喜ばせることのできる料理などそうそう作ることができないからだ。そして、彼の作ったカレーがおいしいからとここには居ない捜査隊のメンバーにもご馳走することになった。

『独りは怖いよな?』
 皆を見送ったあと、少年の脳裏に響いたこの声の正体。








『思い出したな』
 液晶の向こうから語りかけてくるそれは。

 始まりはなんだっただろうか。確か、誰も帰ってくるはずのない家の居間で呆とついていないテレビを見ていただけだったのだと思う。見ていたというよりは、視界の端にただの背景として捉えていただけのようにも思える。そこで、その背景に変化が現れた。何も考えず視線を向けて、そこに――そのテレビに映ったものを見て、一気に頭が冴えたのだ。
『何も考えられない。それ、わかるぜ』
 そう言って吊り上げられた口角に、言葉を失った。
 それは、俺だったのだから。
『お察しの通り、俺はお前。さあ、俺が映った事でお前はどうなるだろう。』
「テレビに入れられる、って言いたいのか」
 だが、犯人の生田目はすでにどこかの病院に収容されていて、これ以上犯行を繰り返すなどできるはずがない。
『薄々は感づいているはずだろ? 一連の事件に矛盾する事柄があることを』
「詳しくは判らない」
『……判らない? 否定はしないんだな』
 ククッと喉を鳴らし、笑う様はきっと俺のものではない。
『お前が一向に気付かないから、話し掛けてやったんだけど――このままじゃお前、何も知らないまま落とされてたぜ?』
 その言葉に、少し前から聞こえていた何者かの声を思い出した。
『思い出したな。実はお前、雨のあとの霧の日――映ってたんだぜ』
 マヨナカテレビ。

ただそこは空虚だった(途中)

 自分の横でてきぱきと手際良く手を動かしている相棒のその様を見て、花村は彼のことを本当に男かとも疑ってしまった。今回、弁当を作るわけでも夕飯を作るわけでもない彼が料理に勤しんでいる理由はひとつ。自称特別操作隊の女性陣からのリベンジに受けて立つためだ。お題は「カレー」、いつか口に含み盛大に噴出してしまったあれをもう一度食べることになるのだろうかと、だとしたら我が相棒に全てを賭けるしかないと花村は内心怯えていた。そのためには、彼へのいかなる協力も惜しんだりはしない。
「あ、花村それとって。ほら、小皿」
「ああ、これか?」
 机に置いてある皿の中で一番小さいであろうそれを渡す。さんきゅ、と小さな微笑みで返されたと思えば、その無地で真っ白の皿に少しばかりとろ、としたカレーが盛り付けられた。それはよだれが出そうな程おいしそうで、漂う匂いを嗅ぐだけでどこか満たされた気分になった。彼はそれを味見できる程度に冷ますため二回ほど息を吹きかけたと思えば、僅かながらずずずと音を立て、飲んだ。皿にはまだ少しカレーが残っている。味を想像し、ごくりと生唾を飲み込んだ。
「花村、味見する?」
「え……あ、俺物欲しそうな顔してた?」
「してた。あと、客観的な感想も欲しいから飲めよ」
 その言葉に、俺の心が元気よく跳ねた。
「まぁじで!? じゃあお言葉に甘えて、ありがとな相棒!」
 予想外の展開に素でこれでもかという程喜んでから、皿に口をつけた。口内に流れてくるそのカレーの出来はたいしたもので、たちまち俺のテンションは最高潮に達した。
「うわ、うっめー! すっげー辛いのにすっげーおいしい!」
「ありがと。……そういえば、審査は誰がするって? まだ聞いてないんだけど」
「え、あ、あぁ、審査!?」
 花村は思わず声を裏返してしまった。審査員は女性陣が決めているのだが、花村には教えてくれなかった。「リーダーには知られちゃ駄目」という理由で。……里中いわく、彼は人の好みを的確に捕らえ、それに合った料理を作ることができるので勝ち目がないらしい。身勝手といえば身勝手なのだが、花村はもし自分がその立場に居ればそうしたくもなるだろうと納得していた。それを簡略に説明してみせると、彼は苦笑した。
「ははっ、俺、どこまで超人だよ」
 そんなにすごいことできない。そういって肩をすくめ、花村に笑いかける。その笑顔につられて、花村も笑う。そしてふと、疑問を持つ。
「なあ、なんでお前ってそんなに料理とか、家事とか得意なわけ?」
 その問い掛けに、彼は何故か一瞬肩を震わせた。顔は下を向いていて表情を確認することはできないが、彼が会話に沈黙を生み出したことから判る。
(もしかして地雷?)
 花村が憂慮をし、顔を覗きこもうとするが、彼はそれによって弾かれるように顔を上げた。
「あ……えっと、俺の親が仕事忙しくて……ほとんど一人暮らしみたいなもんだったから、自然に」
 いつもの声にいつもの口調。だが、声のトーンが若干落ちていた。
「ご、ごめん」
 気まずい雰囲気。