誰もいない街

待ちに待った休日、主人公が朝目覚めると家には誰もいなかった。
妹は部活、両親は仕事。普段となんら変わらぬ休日だが、主人公はなにか言葉では言い表せぬ違和感を感じた。
気分転換に街を散歩してみることにした主人公だが、マンションの住人に誰ひとりとして出くわさず、管理人室にも誰もいない。
これはただの偶然なのか?
思わずして早足になった。
街は閑散としていた。
いつも賑わっているはずのショッピングモールにさえ人一人として見当たらない。
店員さえも、いない。

心配になり友人に電話をかける。
今、どこにいるの。
『中心オブジェ前だよ』
辺りを見渡した。

中心オブジェ前……それはまさにいま、自分が居るところだった。





―――――
みたいなのが思い浮かんだ
ちょっと前に描いた絵から構想

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