今考えてる話

レッドとグリーンの話
「……、一つ聞いてもいい?」
「何だ?」
「グリーンは、僕に勝つことを諦めたの?」
「…え?」
「それとも、ただバトルに対する興味が薄れただけ?僕とは戦いたくないと思った?」
「……」

「そういうことなら……意識はしてなかったけど、そうかもしれない。ただ、諦めたんでも興味が薄れたんでもなく……億劫だった」
「億劫だった?」
「お前、シロガネ山に篭る前に、一言でも俺にその旨を伝えたか?お前が何にも告げずに消えちまったあの時、思春期真っ盛りな俺は思ったのさ。『確かにレッドとの実力差は感じている、だから、もしかしてレッドは俺じゃあ物足りなくなったんじゃないか。だから姿を消し、さらに強い奴を追い求めるために失踪しちまったんじゃないか』…ってな。だからここでお前を見つけたときに迷ったんだ。『バトルを挑んでいいのか?』って」

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